urushino 奈良井志野のページ
奈良井志野(ならいしの)
1998年 京都精華大学美術学部日本画卒業
京都清水焼窯元にて絵付け担当
1999〜2002年 漆造形作家村田好謙氏に師事
蒔絵を主とした漆工芸を習得
以降、自宅アトリエ(京都府相楽郡精華町)にて漆創作活動を始める
関西中心に個展、グループ展を多数開催
漆をつかったアクセサリーや小物、石のオブジェなどを作っています。季節を大切にしつつ、小さくても存在感があるものをめざしています。
手間がかかり、堅苦しく考えられがちな漆芸の世界ですが、手元に置いて気軽に普段使いできるものをと始めたのがアクセサリー。50年以上七宝焼のアクセサリーを焼いている母の影響もあります。淡いピンクやブルーなど肌馴染みのよいやさしい色も出せるのが漆の魅力です。
石のオブジェも私自身楽しみながら制作しています。庭でふと目にとまった石の上のてんとう虫。その漆のような赤と黒の質感と、ざらっとした石のコントラストにひかれ、自ら拾ってきた河原石に漆で再現したのがはじまりです。そこからイメージが膨らみ、かたつむりや蛙、虫や植物など身近な野の自然を描くようになりました。
大学で日本画を専攻していたこともあり、「蒔絵」の技法で絵を描くことが私らしいなと思いながら制作しています。小さな漆作品に込められた自然と四季。ぜひ手にとって、感じていただければ幸いです。 Atelier うるしの 奈良井志野